スイスのジュラ山脈の寒村にいた青年が、一人の教師に出会い、
アーティストから建築家を目指そうと思う決定的機会を与えられる。
これはその恩師レプラトニエがイタリア、シエナにて
大聖堂の研究スケッチ。
何度も生徒に話していたとか。
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今までに、この20世紀の建築の巨匠コルビジュエに
ついて書かれた本は、正直知りたいことがわからなかったか、
この本はよく書かれている。
おそらく、建築界としてコルビジュエを編集すると
ある程度の共通認識の下地が省かれるからだろう。
少なくとも描き手はそう感じてるんだろうと思う。
このジャン・ジャンジェの著作(創元社刊)にはそれがないのは、
対象が一般の、建築界以外だからということだ。
きっとそういった切り口、コンセプトで出版を企画すると
まだまだ魅力的な建築家が掘り出せるだろう。