私はドイツのある児童文学者が好きだけど、
この動画映画の監督は、
かって敵対したイギリスの児童文学者ウェストールに憧れている。
もうひとりフランスの、
サンテグジュペリ。
こちらは私と共通している児童文学。
巨匠と並べておこがましいが、そういうのも愛読者の特権でもある。
しかし
宮崎駿の愛読者ぶりはすごい。
これには感心。
しかしどうせ好きならこれくらいやるべきだと思う。
この本を新たに出版するために、気合いの入った絵が添えられ、
しかも作家の故郷、英国のタインマスまで出かけている。
なんと言う熱の入れよう。
それはこの小説以上に感動的だ。
サンテグジュペリの「夜間飛行」は飛行機の上からの視点、
おそらくそれはこれまでに人間が持たなかったものの見方だ。
その表現が見事で同乗している気分だった。
それまでロバート・ウェストールは読んだことがない…
なるほど飛行機の空間がいい。
しかし、これは添えてくれたすばらしいイラストによって
ひきだされているように思える。
それでもこれは宮崎の添えた漫画と合わせて読むと面白い。