2009年5月14日木曜日

宮崎駿のガイドする「ブラッカムの爆撃機」


私はドイツのある児童文学者が好きだけど、
この動画映画の監督は、
かって敵対したイギリスの児童文学者ウェストールに憧れている。

もうひとりフランスの、
サンテグジュペリ。
こちらは私と共通している児童文学。

巨匠と並べておこがましいが、そういうのも愛読者の特権でもある。
しかし
宮崎駿の愛読者ぶりはすごい。

これには感心。
しかしどうせ好きならこれくらいやるべきだと思う。

この本を新たに出版するために、気合いの入った絵が添えられ、
しかも作家の故郷、英国のタインマスまで出かけている。

なんと言う熱の入れよう。
それはこの小説以上に感動的だ。

サンテグジュペリの「夜間飛行」は飛行機の上からの視点、
おそらくそれはこれまでに人間が持たなかったものの見方だ。
その表現が見事で同乗している気分だった。

それまでロバート・ウェストールは読んだことがない…

なるほど飛行機の空間がいい。
しかし、これは添えてくれたすばらしいイラストによって
ひきだされているように思える。

それでもこれは宮崎の添えた漫画と合わせて読むと面白い。