2009年7月9日木曜日

オールダス・ハクスレー「島」



「島」が面白くなかったのは、何でだろう。

翻訳の力量もあるが、どうもそうではない。
一種の文明批評としてパラというこの小説の舞台空間、島が描かれている。
それだけつまり設定で終わっている、

それでは足りないし、人物も魅力的ではない。
というより
まだ設定中だけで、物語の機能をしてない。

作者ハクスレーは物語には関心が足りなかったようだ。

別にこういうことはよくあるが…
中途まで読んだからとか、相性の悪い文学との距離の取り方、やめ方が難しい。
何かすっきりしない気分でしょう。こういうの。
しかし
無理に読み進んだところで、だめなんだから、
やっぱり辞めるべきなのが正しい。

突然、そんならと図書館で
プーシキン全集を借りる。
しかし、こういう作家を手に取っただが、どうやって読んだらいいのかのガイドもない。
そういうのさ、時々あればいいのにと思う。