2010年2月28日日曜日

ライラの冒険「神秘の短剣」

「黄金の羅針盤」
続編、
いや これはその後の「琥珀の望遠鏡」も
全部一つの物語。

二つ目は、現代、どうやら現実世界が舞台。

主人公はウィルという父探しの詩情を抱えた少年。

彼が入り込んだ
別の世界、ここで先きに飛び込んだライラと出会う。
つまりは3つのバラレル・ワールドを
巡る世界。

どことなく村上春樹的な素材も感じつつ

様々なミックスがこのファンタジーの魅力かもしれない。

2010年2月16日火曜日

「黄金の羅針盤」フィリップ・プルマン

ライラの冒険 黄金の羅針盤 として映画でこの物語を知る人も多いだろう。

ファンタジー小説はハリー・ボッターもだが、読んではない。
この流れにあるのは、「ナルニア国物語」シリーズの「ライオンと魔女」。
オッ、これは読んだ。

映画の方が良かった。
それからトールキンの「指輪物語」。
これは「ホビットの冒険」を読んで挫折した。

だからファンタジーについてはよくわからないが、
予想していたとおりの物語。こういうのでいいか。ストーリーの流れの良さに
何か代用品のような気がする。

異次元での冒険活劇はそんな気がする。
マンガが主流ではない国にとって
これはマンガ的読み物ではないのかしら。

誤解を恐れずに言うが、これは次元が低いとか高いとか
そういうことではない。

なにかしらストーリーの中に吸い込まれて行く
そのもののなかに意味がありそうだ。

2010年2月1日月曜日

「夢の彼方への旅」エヴァ・イボットソン。


20世紀初頭、のアマゾンを舞台にした物語。

両親の死によってロンドンから引き取られた少女が
まだ未開のこの土地に家庭教師をともない移住する。

ここにいる遠縁の親族に引き取られるが、
内実は少女に送金されるお金が目当て。

母国では事業に失敗、詐欺を働きアマゾンまで
逃げ込んだが経営するゴム園の賃金も払えない。
この引き取られる遠縁の浪費ぶりは多分、ディケンズの19世紀末的。
義眼のコレクターでそっちには平気でお金をつぎ込む主人のカーター氏。

教育はアウトソーシングで、
服装や体裁ばかりそしてアマゾンの虫やら蚊を殺虫剤で殺すその夫人。

そしてそういうモノの犠牲者で、新入りの少女をいじめる加害者の双子。
一方で引き取られた少女マイラが好奇心から身につける
現地の言葉や知り合う博物学者の子フィン。

この少年がイギリスにいる大地主が跡継ぎとして捜索をしているストーリーが絡む。


「秘密の花園」を読んだせいか割に面白く読み通す。
一番は行きの船便で知り合う旅の劇団、
子役の少年クロヴィスと知り合うが、彼が捜索のフィンになりすまして行くエピソード。
後は意地の悪い双子。
金持ちの館と遺産を相続するパターンは一つの型なのか?

昨晩「シンデレラマン」も同じ。物語の基本形の一つかもしれない。