宮崎駿の本。
面白いなと思うのは,考えていることや
疑問に感じていることなどを
映画を作るという要素の中に
呑み込んでいることでしょうね。
動画を作るのと、日々の社会的な事件への憂いや思いが
別々の作業ではないんですね。
そういえば、昔「風の谷のナウシカ」で、
終盤、大地を揺るがし襲い来る王蟲の一群。
蘇らせた巨神兵も腐って崩れ、逃げようとする兵隊に
クロトワが「いまさら、どこへ逃げよってんだ?」
と叫ぶ場面。
このセリフはイコール監督の心情の吐露。
作っちまったんだもの,今更に逃げらネェだろ。
そういうモノが放り込める,というのが実に見事。
改めて本読むと、なんて面白い思想家なんだと思います。
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