アルド・ロッシ。
このイタリア人の建築家は、
「建築家」としては必ずしも好きではない。
ドローイングやスケッチを描く人としてとても好きだ。
それは「建築」が3次元の産物であり、
「絵」の方が2次元だからだろう。
これは平面のマンガと
それをフィギュアにしたもの
あるいは、
「文学」とそれを原作にした「映画」のような関係に似ている。
現実化すると、自分が想像していたものと、
たいていはずれている。
色は確かに同じだが、
ここはもっと軽い質感でないと、
…たいていこうなってしまう。
「建築家」という意味は、イタリアと日本。
また、例えば韓国とはかなりその領域が違っている。
たぶん急成長が停まらない中国では、
相当建築家という職業の内容も異なるだろう。
アルド・ロッシの絵がいいのは、
こんな場所に
こういう夢のような建物があったら…
という子供の夢想。
この感じがいいのだ。
彼のドローイングを見る時に
そんな幼児期の感覚がふと、蘇るところが好きだ。
------------------------------
0 件のコメント:
コメントを投稿