おそらく、たいていは映画で十分。
原作本など、どこに読む必要があるか…
あるいは、そう思わけるかもしれません。
しかし
原作本のハヤカワノヴェルズ「宇宙のオデッセイ2001」、
伊藤典夫訳は、映画とは違った佳作。
ボーマンが断ち切られたスペースポッドから緊急脱出をつかい、
真空の闇を通り抜けて、母船ディスカバリーに戻る
という
極めて映像的な場面は、
もちろん 原作では違ったシチュエーションで描かれてます。
あれは映画的リアリティとしては見事なシーン。
ボーマン独り木星へと向かう後半の、それも
映像にならなかったところが魅力的です。
詩的であり 文学的であり
素晴らしいものがありました。
最後に、
その本からの抜粋、
「 やがて彼らは純粋エネルギーの静物に変貌した。
幾千もの世界で,
脱ぎ捨てられた殻がひとときひくひくと
うごめきながら無思考の死の踊りをおどり、
いつしか錆つき、塵にかえっていった。」アーサー・C・クラークのご冥福を祈ります。
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