「九つの銅貨」という物語集を読んで以来、
作者のウォーター・デ・ラ・メアは感心する作家の一人だ。
たまたま児童書にシリーズとして
三冊刊行されているのを知った。
読んでみたが、違和感。
訳文だから仕方がないが、たぶん
少し違うんじゃないか、ということだけはわかる。
この作家は一つの文章と一つの文章の間の
行間に何かを出現させようとすると思う。
その無精という柱、のある者に寄って
間のない部分を感じさせてくれる。
まずそういうことだと思って
訳してもらわないと、ひどく読みにくい。
たぶん子供向けの、
まあ、それは「九つの銅貨」もそれだから
いいんだけど、それも声に出して読ませるテキストの
ようだ。
そのあたりのもどかしさがある。
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