スタインベックを読むのははじめて。
これはなかなか読みにくい小説の一つだと思う。
その航海の同行者エド・ケリッツの話から、
おかしな生物学研究所を営む奇行の友人が踏切事故で死ぬ場面から回想される。
一体何が面白いのかわからぬままこのパートナーの日常の生態に付き合う。
一種のドキュメンターで、
ババ・カリフォルニア半島の長い長い湾の沿岸を
日本との戦争に突入した頃、この長い航海をはじめている。
海洋研究の、
そう、「ナショナルジオグラフィック」みたいなものだ。
果たしてそういう海洋生物の生態調査報告を
文字で読んで適当かどうかはわからない。
読んでいる途中で、
「オーシャンズ」という海洋映画を見たが、
この航海の体験とシンクロしたような気分だった。
それにして訳が今ひとつよくないような気がする。
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