2010年11月15日月曜日

ディネセン「アフリカの日々」

以前トルコ国境のアララット近くに行ったことがある。
ノアの方舟が漂着したところと
                 されている。
しかし、
ジョン・ヒューストンの「天地創造」や聖書には
たくさんの動物が箱船に乗っている。

あれらが到着したのは、アララットよりも
アフリカに違いない。

そうでなければ、
ゾウとかキリンはトルコのどこにいるんだろう?

この本は、メルリ・ストリープが演じた映画とずいぶん違うのに驚いた。
あれはカレン・ブリュクセン伯爵夫人の伝記だ。

【配信者の「愛と哀しみの果て」の関連記事→http://domenicoface.kitaguni.tv/e911562.html】

原作はとても神話的に、物語として作られているが、
そのどこにもない失われてしまったアフリカのイメージが
魅力になっている。
コーヒー農園まで経営し、やがて破綻するという作者が
体験したリアリズムとはちがう語り的な世界だ。

読んでいるうちに
もう一回アフリカに行きたくなった。

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