この著者の「シッピングニュース」は映画も本も良かった。
これもきっと映画はそれなりにいけるんだろう。
映画の方は見てない。
小説は、
ちょっとアーサー・ペンのデビュー作「左きき拳銃」を思い出した。
こっちは三人で、極めて一時的なはみ出しの若者だけど…
「イージーライダー」もゲイ的なんだろうか、ふとそんなことを思う。
リメイクするとしたら、こういう感じか…
読んだ直後、ルネ・クレマンの「太陽がいっぱい」を見直したが、
ヨットで殺すまでが見事に面白い。
大昔はいじめられたのとうらましいのが動機だと思っていたが、
なかなかどうして、一筋縄じゃない。
やはり大昔、淀川長治のホモっぽいという話に違和感を抱いてたが、
さすがにただものじゃありません。
前半部の三角関係がこの作品の肝。
マリー・ラフォレも妙に男顔だし。赤と黒の縦縞の背広で鏡に向かう
トムはすでにフィリップの影のイメージ。
嫉妬した相手はフィリップにではなく娘の方にではないか…
0 件のコメント:
コメントを投稿