2010年2月1日月曜日

「夢の彼方への旅」エヴァ・イボットソン。


20世紀初頭、のアマゾンを舞台にした物語。

両親の死によってロンドンから引き取られた少女が
まだ未開のこの土地に家庭教師をともない移住する。

ここにいる遠縁の親族に引き取られるが、
内実は少女に送金されるお金が目当て。

母国では事業に失敗、詐欺を働きアマゾンまで
逃げ込んだが経営するゴム園の賃金も払えない。
この引き取られる遠縁の浪費ぶりは多分、ディケンズの19世紀末的。
義眼のコレクターでそっちには平気でお金をつぎ込む主人のカーター氏。

教育はアウトソーシングで、
服装や体裁ばかりそしてアマゾンの虫やら蚊を殺虫剤で殺すその夫人。

そしてそういうモノの犠牲者で、新入りの少女をいじめる加害者の双子。
一方で引き取られた少女マイラが好奇心から身につける
現地の言葉や知り合う博物学者の子フィン。

この少年がイギリスにいる大地主が跡継ぎとして捜索をしているストーリーが絡む。


「秘密の花園」を読んだせいか割に面白く読み通す。
一番は行きの船便で知り合う旅の劇団、
子役の少年クロヴィスと知り合うが、彼が捜索のフィンになりすまして行くエピソード。
後は意地の悪い双子。
金持ちの館と遺産を相続するパターンは一つの型なのか?

昨晩「シンデレラマン」も同じ。物語の基本形の一つかもしれない。

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