2011年4月17日日曜日

「ジャック・ロンドン放浪記」



最近、それもつい先月のことだが、
公開当時見損なった

ロバート・アルドリッチ監督の「北国の帝王」を見ることができた。
これが名作かどうかは知らないが、1930年代の大恐慌の時代、

ホーボーの名人
リー・マーヴィンが列車にタダ乗りするシンプルな話だ。
そして当然のことながらそういう輩を放り出す
鉄道側の車掌や制動手がいるわけだ。

それが鬼顔の悪役アーネスト・ボーグナイン。

この自伝を読んだら、
若造のジャック・ロンドンは映画そのまま。

ちょうどあの作品でナンバーワンに成ろうと誇りを賭けるホーボーと
その阻止に意地を賭ける制動手との間で、
ある意味一番、リアルな、
若者キース・キャラダインは、この映画での役回りを別にすれば
まるでジャック・ロンドンその人のように思えた。

39年の短い生涯で、ハワイでサーフィンしたり、日露戦争の派遣従軍記者となり、
日本に来たりと、一所に落ち着かない特異な作家だが、

その若い頃は、これまた凄まじい。



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