2009年1月19日月曜日

「オリバー・トゥイスト」


言わずと知れた英国大文豪、チャールズ・ディケンズの小説。
本よりも先きに、映画のイメージがかえって読もうとする意欲を奪った。

映画は、
確か「小さな恋のメロディ」でスターになった
マーク・レスターがオリバーを演じていた。
つい最近もロマン・ポランスキーが映像化した。

しかしこの小説のおもしろが表現できるのか?

明からかに作者ディケンズの、
当時のロンドンを達観した冷酷な視線があって、
オリバーの物語の進行を見守る、

その「距離」と「関係」の仕方がこの作品の魅力だ。

かなり大胆な演出をしないと、ディケンズの皮肉な面白さは出ない。

その後この映画化の評判に関する話を聞かないところ
やはり原作本の販促にしかならなかったのかもしれない。

0 件のコメント: