2009年4月12日日曜日

映画は大学で講義する時代-「黒澤明を観る」


いつのまにか時代というものは変わるものだけど、
あらためて
意識したのが、この「黒澤明を観る」。

そうですよ、最近は本を読む学生も減っているが、
映画も似たようなもの。

流行で観るから、なかなかいい作品には出会わない。
しかも
生まれて百年ちょっとの映画は、
新しいものを見る、
ものだと考える若者も多い。

「古典」の概念はまだまだない。

逆に、黒沢映画を賞賛する保守は、
能書き好き。

これじゃ溝は埋まらない。
確かに黒沢映画は、講義にも足りる。

批評よりも、若者達の感想に、あたらしいものの見方もうかがる。

映像は撮るものではなく、創るものだが、

今ではCGのことしか言わないと思うものばかり。

だから「宇宙戦争」はつまらない。
あれが「未知との遭遇」を創った同じ監督の作品だろうか?

印象深い、映像と迫力の作り方を
現代の監督はすっかり忘れてしまっている。

漫画も大学に入ったのなら、黒沢も必修になってしかるべきだ。

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