言わずと知れた英国大文豪、チャールズ・ディケンズの小説。
本よりも先きに、映画のイメージがかえって読もうとする意欲を奪った。
映画は、
確か「小さな恋のメロディ」でスターになった
マーク・レスターがオリバーを演じていた。
つい最近もロマン・ポランスキーが映像化した。
しかしこの小説のおもしろが表現できるのか?
明からかに作者ディケンズの、
当時のロンドンを達観した冷酷な視線があって、
オリバーの物語の進行を見守る、
その「距離」と「関係」の仕方がこの作品の魅力だ。
かなり大胆な演出をしないと、ディケンズの皮肉な面白さは出ない。
その後この映画化の評判に関する話を聞かないところ
やはり原作本の販促にしかならなかったのかもしれない。
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