ハウフの童話「魔法物語」
「ハウフ童話集」(訳=高橋健二)と
この「「魔法物語」(訳=種村季弘)を読んでみた。
短編の集まりで、うちの二つが同じ話。
もちろん装丁も違うし、
片方の、児童向けは
ヤーヌス・グラビアンスキーの絵が入っている。
いつも、外国の、翻訳本というのは、
何か違うモノを読まされる気がしてならぬと疑うが、
やはり本当に雰囲気が違うし、読後感が違う。
また訳者によって大変好きな作家なのに
読めないという辛い体験もある。
このもどかしさは実に不思議だ。
全く違う環境で観る映画にも似ている。
作者のヴィルヘルム・ハウフは
1802年に生まれ、
25才にならないうちに死んだそうだ。
作者ハウフも、昔からの物語を自分なりの手法で
蘇られせているんだけど、
落語と同じではないだろうか、
三遊亭円生版もあれば、
古今亭志ん生版もあるのに似ている。
そういうところが面白いと感じている。
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